2022.04.05
女性をモチーフに描く作家は多くいますが、今回はモダンでエキゾチックな独自の女性美を創り出した鶴岡義雄(つるおかよしお)をご紹介いたします。 1917年(大正6年)茨城生まれ、父は義太夫の名手、母は三味線の師匠、芝居小屋等…
2022.03.29
「土と炎の芸術」と呼ばれる備前焼は、岡山県備前市で作られる陶器です。 日本遺産に認定された日本六古窯(備前焼、越前焼、瀬戸焼、常滑焼、信楽焼、丹波立杭焼)の一つに数えられ、千年近い歴史を持ちます。今回は備前焼で初めて国の…
2022.03.22
長い手指と端正な顔立ち。このイケメンは駒井哲郎(1920~1976)である―。 時代(とき)を同じくして、すでに活躍していた版画家、棟方志功、長谷川潔、浜口陽三、斎藤清などをよそに、独自の表現で確固たる地位を築き上げた“…
2022.03.15
絵画のジャンルの中で、リアルを追求する「写実」という分野があります。 この写実絵画、見たままをそのまま忠実に描くことを基本にした表現ゆえに「写真のようだ」と表現として少し軽く見る人がいるような時代もあったそうです。 しか…
2022.03.08
「私は、決して何も求めてこなかった。人生が、私にすべてのものを与えてくれた。私は、私ができることをやってきたし、私が見たものを描いてきた。」 最後の一文は彼の墓碑にも刻まれています。この遺言の通り自らの才能を信じ、自由…
2022.03.01
前編では江戸期までの柿右衛門窯についてご紹介しました。 後編では明治期から近代までをご紹介いたします。 明治期~濁手の復興に力を注いだ十二代柿右衛門 1757年に完全に注文・輸出がなくなった有田ではヨーロッパへの美術品…
2022.02.22
有田焼 有田焼は今から400年程前1616年に豊臣秀吉が朝鮮から連れてきた陶工(李参平)が現在の佐賀県に良質な磁器土を見つけたことから始まります。生活でよく目に触れる磁器とは陶石を焼いた石もので、ガラス質を多く含む焼物…
2022.02.15
フランク・ステラは、戦後アメリカの抽象絵画を代表するアーティストの一人で、1950年代以降の現代美術の発展を体現したアーティストです。芸術制作の慣習に常に挑戦し、その定義を拡大するような幅広い作品を制作。抽象表現主義の限…
2022.02.08
父親の転勤のため静岡県磐田市で生まれ、現・名古屋市立工芸学校に学んだ宮永岳彦は、1936年に松坂屋名古屋本店に入社。松坂屋銀座店宣伝部に勤務しながら創作活動を行っていました。宣伝用の図案を手掛ける中で画家としての頭角を現…
2022.02.01
19世紀後半から20世紀前半にかけて、パリ北部に位置するモンマルトルには多くの芸術家が集まり、後世に続く芸術作品が次々と誕生していきました。この界隈には、マネやルノワール、ピカソ、ロートレックといった芸術家たちが愛した酒…
2022.01.25
闇があるから光がある、どこかで聞いたことがありそうな言葉ですね。ですが、心象をとらえる名手であり生涯を通して絵描きであり続けた平野遼の作品をじっと見つめているとそんな言葉を深く実感できます。 少年期から青年期の苦労 昭和…
2022.01.18
京都駅から清水寺へ行く途中、京都の街並みに溶け込むように町屋風の記念館がございます。そこは、柳宗悦、濱田庄司らと共に、日本に民芸品(日常的な暮らしで使用された手仕事の日用品)の美術的価値を広めた「河井寛次郎」の住まい兼仕…
2022.01.11
日本画家でありイラストレーター、絵本作家の顔をももつ異色の画家、中島潔。 何処か懐かしくもあり哀愁を感じる作風が特徴的です。 今回は「風の画家」として知られる中島潔をご紹介します。 童画 子供たちを題材にした作品は彼の代…
2021.12.28
マイセン磁器は1709年にヨーロッパではじめて白磁の焼成に成功して以来、今日まで西洋陶磁器界の最高峰の地位を保ち続けています。もともと中国の五彩磁器や日本の伊万里、柿右衛門の影響を受けていると言われていますが、どうしてマ…
2021.12.21
今回は誰の記事を書こうかと考え始めた頃は、雨が降っていて少し気持ちが沈む天気でした。それでも冬の空気が澄んだ中、雨上がりのカラッと晴れた青空を思うと気持ちも晴れてくるから不思議です。そんな雲一つない空の「青」から、今回の…
2021.12.14
具体的なイメージや描き上げる形は無く、ペインティング・ナイフによって繰り返し塗り重ねられた絵の具が、結果として独特な物質感をもって表現されていく。 今回は日本を代表する抽象画家の山口長男(たけお)をご紹介します。 創作活…
2021.12.07
日本の代名詞ともいえる富士山と桜は、昔から多くの芸術作品のモチーフとなっています。皆さんも桜や富士山を描いた作品を一度は見たことがあるのではないでしょうか?その中でも、富士山といえば大観、大観といえば富士山とも言われるこ…
2021.11.30
幼いころに触れられる美術作品とは何だろうか?私の周りにはどんな作品があったのか?ふと、そんなことを考えた結果、一番身近にあったのは「絵本」の挿絵だったと思い至りました。実際に絵画のオークションでは、絵本作家の「いわさきち…
2021.11.24
先日の令和3年秋の叙勲では、スポーツ振興の分野から「長嶋 茂雄」、歌舞伎から「尾上 菊五郎」、そして洋画からは「絹谷 幸二」等、9名の方々が文化勲章を受章され、その功績がニュースを賑わしておりました。 今回は、座右の銘を…
2021.11.16
“取り扱い注意”の画家 こちらの作品を見て皆様はどのような言葉が思い浮かびましたか? 例えば「美しい」、「衝撃的」、「過激的」などの言葉を思い浮かべた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は日常では感じないような感情…
2021.11.09
『宗匠(そうしょう)』とは、文芸・技芸にすぐれ、師である人。特に、和歌、連歌、俳諧、茶道、香道、華道などの師匠をいう。と、解説されます。今回は茶道をたしなむ方であれば知らない人はいないであろう、裏千家の宗匠「鵬雲斎」につ…
2021.11.02
ポップでカラフルな版画で、100色以上という異例の色数の多さでセンセーションを巻き起こした山形博導は、多くの人にはヒロ・ヤマガタの愛称で呼ばれています。同じ時代の人気作家には、鈴木英人、ラッセンといった人気のインテリアア…
2021.10.26
世紀を超え105歳まで生きた日本画の巨匠であり、文化功労者。上村松園・片岡球子らと共に日本を代表する女性画家として称される小倉遊亀をご紹介いたします。 73年に渡り院展に入選する 1895年滋賀県大津市に生まれた遊亀は、…
2021.10.19
色彩豊かで他を圧倒する筆捌き 今回は中国近代水墨画家として人気の高い王成喜についてご紹介いたします。 王成喜は1940年に中国河南省に生まれました。 1966年に中央美術工芸学院を卒業し、現在は国家一級美術師で有り、全国…