2022.11.22
ちょっと怖いこの女の子。 独特なスタイルで愛娘を描いた岸田劉生の「麗子微笑(青果持テル)」です。教科書に掲載されたこともあり、岸田劉生を知らなくてもこのミステリアスな「麗子像」はご存じの方が多いのではないでしょうか。 岸…
2022.11.15
世界中の人を魅了し虜にした、ウォルト・ディズニー社は来年で創立100周年を迎えるそうです。私達の会社も設立から22年と長く続いていますが、100周年という数字を見るとあらためて凄いことだなぁと実感してしまいます。今年はピ…
2022.11.08
細部まで計算しつくされた美 武蔵野美術大学で油彩の古典技術を学び、在学中に初出品した第83回白日会展で白日賞を受賞し華々しくデビューした山本大貴。映画を撮るように脚本を構想し、モデルと衣装を選び、調度品などの小道具や照明…
2022.11.01
アメリカのポップアートの先駆者 「ポップアート」における代表的アーティスト、ロイ・リキテンステインとアンディー・ウォーホル。1960年代に入ったアメリカでは大量生産・大量消費の社会をテーマとして表現した「ポップアート」が…
2022.10.25
林武とは 1896年、現在の東京都に6人兄弟の末っ子として生まれました。大正時代後期から洋画家として活動を行い、『美に生き — 私の体験的絵画論』『美に生きる — 私の体験的絵画論』『国語の建設』など著書も多く出している…
2022.10.18
環境の未来を見つめるシュールリアリズムという独自の作風を確立し、環境保護団体に所属しながら創作活動を続けるシム・シメールという作家を皆さんはご存じですか?彼には「地球の未来」という一貫したテーマがある優しい作風の画家です…
2022.10.11
絵画の歴史で女性像は常に描かれてきた永遠のテーマと言えます。 美人画や母子像、神話を題材にした女神など、多くの画家が幾度となく描いてきました。 その中でも「裸婦」をテーマとして描き続けた日本人洋画家がいます。 高塚省吾(…
2022.10.04
コロナ、ロシアによるウクライナ侵攻など暗い話題が多い昨今、気持ちをパッと明るくさせてくれる1人の作家がいます。今回はポール・アイズピリをご紹介させて頂きます。 夢を追って、画家の道へ 1919年、パリに生まれたアイズピリ…
2022.09.27
宮廻正明の武器 画家と呼ばれる芸術家たちは、それぞれの命とも呼ぶべき、自分だけの手法を持っています。 宮廻正明もまたその一人。「鉛筆により、線描でモチーフの中心から外側に描いていく。陰影はつけず、上面と立面と底面をしっか…
2022.09.20
茶の湯の歴史 日本では昔からお茶が好まれ、コンビニや自販機でも色々な種類のお茶が売られていますね。個人的には、「お~いお茶」と「爽健美茶」が好きで愛飲しています。美術業界においても、茶道具という点でお茶には深い関わりがあ…
2022.09.13
ミロはピカソやダリと並ぶ現代スペインを代表とする巨匠として世界で長く愛されています。 そんなミロの国内で20年ぶりの大規模回顧展「ミロ展-日本を夢見て」が2月11日〜4月17日にBunkamura ザ・ミュージアム、4月…
2022.09.06
ヨーロッパにおける陶磁器の発展は、お茶文化の発展と切っても切れません。 1600年代、イギリス、オランダで設立された東インド会社によって、アジアからヨーロッパへ様々な商品が入ってくるようになったことに端を発します。当時の…
2022.08.30
戦前、戦後の経験を経て平和に関係する作品を幾つも制作した昭和を代表する作家、北村西望を紹介していきます。 簡易略歴 1884年(明治17年)生まれ。 幼少期から制作したものには大胆なものが多く、身近な人を良く驚かせていた…
2022.08.23
日本画のモチーフを問われたとき、皆様は何を思い浮かべるでしょうか。 花や鳥、そして富士山などを題材とした作品は非常に多く、ごく一般的なイメージだと思われます。 そしてそれと同じようによく描かれている題材に「美人画」と呼ば…
2022.08.09
日本のリアリズム絵画を代表する画家のひとり、野田弘志の巡回展が山口県立美術館を皮切りに開催されています。凡そ10年という短いサイクルで様々な様式の作品を生み出した野田弘志。今回の展示作品をいくつかご紹介いたします。 新聞…
2022.08.02
私達の住む日本は、四季が存在することもあいまって美しい自然の風景が様々な場所で楽しめる国だと思います。今回は、そんな日本の自然や風物を抒情豊かに描いた川合玉堂についてご紹介させていただきます。 伝統的な山水画から近代的な…
2022.07.26
美術品、骨董品の伝播力は俗に質より量と言われることがあるようですが、数が少ないからといって、その影響力は馬鹿には出来ません。むしろ現在は数が少ないからこそ、希少価値が増して需要が大きくなる傾向もみられ、これは古来の日本に…
2022.07.19
原色を基調とした色使いと肉厚的に描かれたマチエール 力強く真っ赤に塗られた太陽や、河までも赤く染められたヴェネツィアの景観。原色を基調とした色使い、そして奥行を感じられるまでに肉厚的に描かれたマチエールが特徴的で鮮やかな…
2022.07.12
近年、大家とされる人気作家の版画作品の贋作が売られていたという事件があり、世間でも大きなニュースになりました。私達、美術に携わる者にとってとても大きな事件でした。贋作を作る事も贋作と知りながら販売する事も許されない事です…
2022.07.05
アール・ヌーヴォー?アール・デコ?ってなんだ? 題材にしている二つの時代、皆さんはご存知ですか? 多くの人は「聞いたことはあるけど、どんな時代だろう?」となってしまうのではないでしょうか。 試しに学生時代の友人に聞いてみ…
2022.06.28
今や絵画の世界は色々なツールを通して世界に発信されています。その中でも、現代アートは、衣装やティーシャツ、靴などのコラボレーションや、SNSでは作家自身が発表を行ったりもしております。そんな現代アートの中から、2021年…
2022.06.21
鬼講評で有名なYouTuberでもあり、そして佐賀大学文化教育学部准教授でもある洋画家、小木曽誠先生を紹介致します。 YouTubeで人気の鬼講評シリーズ 小木曽先生は西洋で生まれた画材を中心に使い、まるで写真のように真…
2022.06.14
今年は花見に行けなかったので、先日絵画で桜を楽しむ花見をしてきました。 国立新美術館で開催されてたイギリスの現代美術作家のダミアン・ハーストが桜をテーマにして描いた作品の展覧会です。桜をモチーフとした色鮮やかでダイナミッ…
2022.06.07
みなさん、日本六古窯とはご存知でしょうか。 日本には数多くの窯が存在します。おおよそ4000以上の窯が存在し、伝統工芸品に指定されている産地だけでも32産地あります。その中でも窯元の数で圧倒的な数を誇るのが約620窯ある…