2024.03.05
皆さんドライブはお好きですか?愛車に乗ってただひたすら走り続けるのは、なんとも気持ちが良いですよね。 さて、今回ご紹介する作家はドライブに魅了された作家で、油彩画かつ版画家である作家です。海外では国際展出品やサンパウロ・…
2024.02.27
『南極越冬隊 タロ ジロ』若い方でもTVの特集などで観たことのある方はいるのではないでしょうか。タロジロは昭和30年代に南極地域観測隊に同行した樺太犬の兄弟で、南極に取り残されながら共に生存し、1年後に救出されたことで有…
2024.02.20
昔から馬が題材とされた有名絵画は沢山存在しています。近代絵画の作家では坂本繫二郎や白馬を描いた東山魁夷、中畑艸人やブラジリエ等が描いた馬が思い浮びます。大地を駆け、躍動感溢れる馬の絵も素敵ですが、人々と営みを共にする優し…
2024.02.13
東京都内より車で北上すること約2時間。 栃木県の南東部にある益子町周辺を産地とする陶器 益子焼。益子焼は、備前、信楽、瀬戸などよりも比較的歴史が浅く、江戸時代の終盤に笠間で製陶を学んだ大塚啓三郎が益子の根古屋に築窯したの…
2024.02.06
つい先日、展示会の関係で岐阜県に出張に行ってまいりました。 岐阜県と言えば、皆さんご存じの織田信長らの戦国大名が文化の発展に寄与した事もあり、美術史における安土・桃山時代は最も豪壮で華麗な文化が花開きました。 また美濃和…
2024.01.30
私は休日に時間があると、気分転換に美術館に足を運んでいます。 昨年、東京国立近代美術館で開催された開館70周年“記念重要文化財の秘密”展に訪れた際、沢山の絵画がある中で、思わず足を止めて見入ってしまった作品が青木繁(あお…
2024.01.23
美しく洗練された衣装に身を包み、フランスらしい気品に満ちた西洋人形。 みなさんは“テート・ジュモー”をご存知ですか? “テート・ジュモー”はピエール・ジュモーと、その息子エルミール・ジュモーという人物により1800年代に…
2024.01.16
少女や鳥や樹木を題材とした詩的な作品で世界中に知られる銅版画家、南桂子。約40年間の作家活動の中ではモチーフほとんど変えず表現し続けました。今回は銅版画家であり童話作家でもある、多彩な南桂子の半生をご紹介いたします。 両…
2024.01.09
今回は自然豊かな日本の風景を、細緻なタッチで描いた日本画家 澁澤卿󠄁(しぶさわけい)をご紹介します。澁澤󠄁は1949年に群馬県で生まれ、東京藝術大学に入学すると洋画家・大藪雅孝のもとで、後に洋画家として大成した夭折の画家…
2023.12.26
計算された構図と繊細なモチーフに白黒で描かれた美しい絵画。この静謐な絵画はいったいどうやって描かれているのでしょうか。実はこの絵画は版画の技法の一つである“銅版画”で制作されています。今回は日本のみならず海外でも大きな功…
2023.12.19
この三越の包装紙、昭和~平成を過ごした皆さんなら一度は目にしたことがあるでしょう。この『華ひらく』と題されたこちらのデザインは、「いのくまさん」の愛称で親しまれた猪熊弦一郎と言う洋画家のデザインで、1950年に海岸で波に…
2023.12.12
2022年5月、ポップアートの伝説、アンディー・ウォーホルの「マリリン・モンロー」が海外のオークションで254億円で落札され、大きな話題となりました。アンディー・ウォーホルは「アートとデザインの垣根をなくした」といわれて…
2023.12.05
年間100点以上の作品を生み出す三嶋哲也 1972年、長野県に生まれ、中央美術学園を卒業した三嶋哲也は、学生時代から古典絵画に心酔しており、古典的な油彩画の技術を追究しようとひたむきに努力を重ねてきました。年間100点以…
2023.11.28
今回ご紹介する田村能里子は1944年に愛知に生まれ、武蔵野美術大学を卒業後、夫の赴任に伴い、ベンガル州、北部インド、ネパール、カシミール、デリー、南部インドやアジアを周り、大地に生きる人々や女性を老人を中心にその土地に住…
2023.11.21
“絵画の天才児” 1963年、ルーは台湾で生まれました。7歳の時に絵画コンクールで優勝したことや、美術学校を主席で卒業したことから、若い頃より“絵画の天才児”と呼ばれていました。アメリカに移住後、絵画について本格的に学び…
2023.11.14
近年、茶道や華道という伝統的な日本文化が失われつつあるとよく耳にします。 昔は茶道や華道と言えば、社会人としての作法を知る為や花嫁修行、身内が習っていたから触れたことがある等、様々な理由で学び触れる機会がありました。そん…
2023.11.07
現代具象画壇のなか、ヨーロッパの正統派と言われ、動きや躍動感、そこに流れている音までも表現した画家クロード・ワイズバッシュを紹介します。 1927年フランスのティオンビルに生まれたワイズバッシュは、ナンシー美術学校に学び…
2023.10.31
黒の丸縁眼鏡がトレードマークで「荒木」と「アナーキー(無秩序)」の言葉をもじり「アラーキー」という愛称で知られた写真家の荒木経惟(あらき のぶよし)。今回は被写体を通し生と死を見つめる作品と活動についてご紹介します。 花…
2023.10.24
あなたは重大なことなどは人に相談しますか?それとも自分で決めますか?今回は人一倍芯が強く、エネルギーに満ち溢れた女流画家堀文子さんをご紹介いたします。 堀文子さんは1918年東京市麹町区平河町(現:東京都千代田区)に生ま…
2023.10.17
今から300年以上前、日本では江戸中期頃にあたります、中国の清時代に活躍した揚州八怪の一人である画家、 “華嵒(かがん)(1682-1756年)”をご紹介いたします。 絢爛たる学芸都市・揚州 現在の中華人民共和国江蘇省に…
2023.10.10
学生の頃偶然街角で見かけたポスター作品。コントラストの強い色彩とアメコミの雰囲気に思わず目を奪われ、今でも鮮明な印象として残っています。 今回ご紹介する作家、横尾忠則は今から約60年前の1960年代よりグラフィックデザイ…
2023.10.03
皆さんは渡辺省亭(わたなべせいてい)という画家はご存じでしょうか。 渡辺省亭は最近まで「忘れられた画家」として日本の美術史の中で注目されることがほとんどありませんでした。しかし、2021年に開催された初の回顧展を契機にそ…
2023.09.26
今回は油彩画でありながら日本画の技法を駆使した独自の画風で、朝焼けと夕陽を描き続ける洋画家「鎮西直秀」をご紹介します。 鎮西直秀(ちんぜいなおひで)は1953年に高知県佐川町で生まれ、東京芸術大学絵画科に入学、洋画家・彼…
2023.09.19
夜の帰り道にふと耳を傾けると鈴虫の鳴き声が聞こえ、秋の訪れを感じる今日この頃。 とあるお客様より縁をいただいた巴水の木版画を改めて鑑賞すると、そこには今も昔も変わらない美しい日本の風景と季節、時代の移り変わりを味わう事が…