2020.06.09
3Dアートの巨匠 チャールズ・ファジーノ
幼い頃「飛び出す絵本」で遊んだ方も多いのではないでしょうか。
その「飛び出す絵本」から着想を得て、ポップでユニークな作品を作っている作家、チャールズ・ファジーノを取り上げたいと思います。
版画を重ねて作る独特の「3D技法」
色彩豊かな多色刷りシルクスクリーン版画をベースに、「ラメ」や「スワロフスキー・クリスタル」といった材料を散りばめることで、世界の都市風景や、様々なタイアップ作品といった“飛び出す”世界を創り出してきました。
手作りで立体的にしていくため、それぞれ一つ一つが微妙に違い、全く同じものはできません。
そのため一般的な版画作品とは違いオリジナリティが高いのが特長です。
2000年よりアメリカオリンピック委員会公式アーティストとして活躍。シドニー、ソルトレイク、アテネ、トリノ、北京、バンクーバー、ロンドン、ソチ五輪など夏冬10大会連続で公式ポップアート作品を制作しました。
長年に渡りアメリカ最大のイベントであるスーパーボウル、MLBオールスターゲームの公式作品も制作し、ディズニー・ライセンスアーティストに選出されるなど輝かしい経歴を持っています。ニューヨークを拠点に3Dアートの第一人者として30年以上世界中で活動しています。
また多くの著名人がファジーノのコレクターであることも有名です。
クリントン元大統領夫妻、マイケル・ジャクソン、ポール・マッカートニー、ビルゲイツ、アーノルド・シュワルツェネガーなどの著名人をはじめ、ユニセフ、国際赤十字など数々の有名団体、企業などが名を連ねています。
日本好きとしても知られるファジーノ
日本が好きで年に2回来日することもあり、「たけしの誰でもピカソ」という番組にゲストとして出演したこともあります。
トム&ジェリーなどとのタイアップ作や歯医者さんシリーズも人気で、こころが弾けるような作品で世界を魅了し続けています。