2022.10.18
幻想的かつ地球環境をテーマにしたアーティスト、シム・シメール
環境の未来を見つめるシュールリアリズムという独自の作風を確立し、環境保護団体に所属しながら創作活動を続けるシム・シメールという作家を皆さんはご存じですか?彼には「地球の未来」という一貫したテーマがある優しい作風の画家です。そんな私達が住む地球を幻想的に描く作家「シム・シメール」についてご紹介いたします。
シムシメールとは…?
1954年、米国に生まれたシメールは著名な水彩画家である父、ウィリアムシメールに風景画を学び、1985年までの10年間は絵の講師を務めました。1970年代~1980年の中頃までは風景画家として評判が上がったが、風景画家というだけでは満足できなくなり、より創造的な芸術家として、人々に環境保全のメッセージを伝えようと心に決めたのをきっかけに現在のような作風となりました。
彼は東京アートエキスポをきっかけに、これまでの15年間で45回も来日しています。
北海道から本州、四国、九州に至るまでの50ヶ所の都市、市町村で何百もの展示会に随行しており、現在もあらゆる地で展示会が催されています。
シメールの作風と信念
彼の作品の中で登場するのは白いトラ、ゾウやライオン、地球などのモチーフが多く、ありそうでない惑星の背景とともに描いているものも多く、美しい地球とその一員である動物たちを守りたいというような強い地球愛を感じさせるメッセージが込められています。宿り息づく動物たちの脈動と壮大な自然への敬意、愛にあふれた抒情的な作風で様々な角度から人々の心に訴えかけます。
そんな彼の代表作のひとつが「アフリカの夜明け」。
地球環境の変遷を見続けてきた矜持を胸に、力強く生きる動物たちを描いたシルクスクリーン版画の代表作です。アフリカの平原に像やキリン、シマウマなどが沢山描かれたこの絵画は、当時色々な雑誌や広告物などに掲載され、リリース後はすぐにソールドアウトになったそうです。