2022.07.19
原色の画家、鈴木マサハル
原色を基調とした色使いと肉厚的に描かれたマチエール
力強く真っ赤に塗られた太陽や、河までも赤く染められたヴェネツィアの景観。原色を基調とした色使い、そして奥行を感じられるまでに肉厚的に描かれたマチエールが特徴的で鮮やかな色彩と重厚な作品は見る人に活力と幸福感を与えてくれます。
VENEZIA(ヴェネツィア)、FIRENZE(フィレンツェ)、NICE(ニース)等のヨーロッパの風景や、NEW YORK(ニューヨーク)、日本の富士山など、ペインティングナイフを用いた特徴的なタッチで描かれる風景の作品が人気です。
今なお衰えぬ鈴木マサハルの人気
神奈川県横浜市に生まれた鈴木マサハルは、武蔵野美術大学に入学後、第一美術展奨励賞等を経てフランス留学を果たします。サロン・ドートンヌやル・サロンへの出品など精力的な制作を続ける中で、全国の百貨店や画廊にて個展を開催し人気を獲得していきました。
2018年に逝去するも、今なおその人気は衰えておりません。
同時代、小田切訓や山本彪一、児玉幸雄など、数多くの作家が有名百貨店で人気を博し、人気があるからこそ沢山の作品が販売されてきていることと思います。鈴木マサハルもその一人で、私も3点の作品をお客様からお譲りいただいております。
今回の記事を機に、気になったので弊社では過去どのくらいの点数を扱っているのか調べてみたところ、なんと、過去150点を超える数の作品を取扱いさせていただいておりました。
弊社独自・人気図柄ランキング
そこで弊社独自ですが、人気図柄を発表したいと思います。(図柄数順)
第3位は、赤色に染まった山肌が特徴の「富士山」(赤富士)です。
第2位は、「ヴェネツィア」こちらも赤く染まった運河、燦燦と輝く太陽を描いた作品が多いのですが、中には白を基調として冬の空気感を描いた作品もありました。
そして第1位は、「フィレンツェ」です。ミケランジェロ広場からの眺めでしょうか。赤い屋根が続く街並みと流れる運河を高台から俯瞰した、一見してフィレンツェを連想させる構図で描いた作品が多く残されています。
弊社だけでもこれだけの数です、その数の分だけ多くの人に愛される作品を残されたのだろと思います。今回希少だった作品としては、桜島やマッターホルン、サンマルコ広場などがあげられます。人気の図柄のみならず、希少図柄も大切にお取扱いさせていただきます。コレクションの整理の際はお気軽にご相談ください。