2020.09.01
ブルードッグ ジョージ・ロドリーゲ
今日は、ジョージ・ロドリーゲのブルードッグをご紹介します。
私はジョージ・ロドリーゲの作品を初めて目にした時、POPで斬新な色づかいと、こちらを見つめる「犬」の真っすぐな瞳に心を奪われました。
今までいろいろな「犬」を描いた作品を見てきましたが、このような色の「犬」の作品は初めてでした。
お行儀よくお座りし、真っすぐ見つめる「犬」の眼差しに、ついつい話しかけたくなります。
この作品を描いたジョージ・ロドリーゲはアメリカ、ルイジアナ州出身の作家です。
ブルードックのモデルは作家が、我が子のように大切に飼っていた愛犬『TIFFANY』です。愛犬『TIFFANY』はテリアとスパニエルとコーギーの雑種犬です。作品の中では鮮やかなブル―ですが、実際の体の色は白×黒のツートンカラーです。
ジョージ・ロドリーゲの愛犬とブルードッグ誕生秘話
ブルードッグの誕生エピソードにも心動かされます。
十二年間暮らした愛犬『TIFFANY』との別れがやってきます。悲しみが癒えず、つらい日々が続きます。
ロドリーゲは「夢でも、幻でもいい。もう一度『TIFFANY』に会いたい・・・」と強く、強く願います。
ついにその願いが叶う日が訪れるのです。
ロドリーゲの夢に現れた愛犬『TIFFANY』は森の中で満月に照らされ青く輝き、黄色い瞳でじっとロドリーゲを見つめています。
ロドリーゲは愛犬『TIFFANY』を作品として描くことにします。
これがブルードックの始まりです。
愛犬の死から作品を描きはじめるまでに4年もの月日がかかりました。世界各国いろんな国を旅します。どこの国へ行ってもじっとこちらを見つめています。
また、ビル・クリントン氏が大統領選に出馬する直前に、ブルードッグの絵を購入していたことや、作品を入手したVIP達が後に成功をおさめたことから「幸運のブルードッグ」と呼ばれ老若男女問わず愛されています。
ロドリーゲは2012年12月14日、69歳で亡くなりました。
今度はきっと、天国でまた愛犬『TIFFANY』と過ごしていることでしょう。ロドリーゲと愛犬『TIFFANY』は今も世界中の人々を幸せにし続けています。