2024.11.19
ある日の昼下がり、通院中の病院の待合室で順番を待っていると、ふと目に留まったのは、優しい色使いの絵画でした。淡い色味が特徴的なその絵画を見つめていると、不思議と癒され、体調不良や診察への不安が和らいでいくように感じました…
2024.11.12
2024年4月21日、フジコ・ヘミングは92年の生涯を閉じました。 今回は、ピアノと動物を深く愛し、「魂のピアニスト」と称されるとともに画家としても活躍したフジコ・ヘミングについてご紹介いたします。 ピアニスト:フジコ・…
2024.11.05
皆さんは、世界中で愛されているアイルランドを代表する陶器ブランド、「アイリッシュドレスデン」をご存知でしょうか? アイリッシュドレスデンは、ひとつひとつ職人の手作業によって丁寧に作り上げられており、その作品には歴史、伝統…
2024.10.29
『絶えず動いていて、それが固まっていく瞬間がガラス。それをうまくつかみたい。』 そう語った藤田喬平氏は、ガラス工芸の可能性を追求し続け、一生をガラスに捧げました。 今回は、日本を代表するガラス作家、藤田喬平をご紹介します…
2024.10.22
近頃出張で熊本県に足を運ぶことが増え、ある作家の作品に出会う機会が増えたことに気づきました。熊本では日本画家の堅山南風(かたやまなんぷう)の作品を所有しているお客様が多いのです。全国的にも著名な作家ですが、亡くなってから…
2024.10.15
先日、ふらっと立ち寄った百貨店の展示会で、力強く無骨でカッコイイ陶芸作品に出会い、思わず見入ってしまいました。その作品は、志野焼の人間国宝である鈴木蔵(すずき おさむ)という作家のものでした。作家に興味が湧き調べてみると…
2024.10.08
ストーリーは知らなくとも“鉄腕アトム”や“ブラック・ジャック”、“リボンの騎士”などのキャラクターは皆さんもご存じではないでしょうか。一度観たら印象に残るその国民的キャラクターは、日本のアニメーションの歴史を一変させ、ア…
2024.10.01
みなさんは「あどちゃん!」の愛称で親しまれているイラストレーター、水森亜土(みずもり あど)をご存じでしょうか。ポップでカラフルなデザインが特徴的で、可愛らしい猫や子供のイラストで有名です。街中で彼女のデザインを見かける…
2024.09.24
コラボレーション作品などで日本でも目にする機会が多くなった、ロサンゼルスを拠点に現在活動するアーティスト、ジョナス・ウッド。その大胆な色と独特の文字、コラージュのような作風は、すぐにウッドの作品だと気づきます。今回は、印…
2024.09.17
絵画の人物画といわれる中には、肖像画、女性像、群像画などの題材が沢山ありますが、どの人物画を見ても見る者を引き付けて止まない、そんな作家がいます。 今回は昭和期に活躍した日本近代西洋画の重鎮、小磯良平をご紹介します。 鮮…
2024.09.10
『週刊新潮』という雑誌は皆さんご存じかと思います。週刊誌と言えば表紙にびっしりと内容の説明が詰め込まれていて、中を見なくてもだいたい何が載っているのか理解できるものがほとんどですが、週刊新潮の表紙は雑誌名だけという非常に…
2024.09.03
今から4年程になりますが、関根伸夫の大きな平面作品にお取扱いのご縁をいただきました。 いったい絵なのか、モノなのかー。当時、普段から風景画や人物画を多く目にしていましたが、最初に関根作品を実際に拝見した時の印象は今でも強…
2024.08.27
先日、女性美の表現方法を追求し、白日会の会長もつとめた洋画家、伊藤清永先生の作品にご縁をいただきました。先生は既に亡くなっておられるので、作品鑑定の為、所定鑑定人である中山忠彦先生の元にお伺いさせていただきました。僅かな…
2024.08.20
青々とした田園風景と民家が数軒立ち並ぶ風景画。淡い色合いの本作品を観ると自然と心が穏やかになります。決して色彩を多くは使っていませんが、グラデーションと墨の濃淡を生かした作風が人気の日本画家、田渕俊夫を今回はご紹介します…
2024.08.06
明治・大正期に活躍した文人画家であり儒学者である富岡鉄斎。 今年没後100年の節目を迎えましたが、現代においても関西を中心に全国で大規模な展覧会が企画される超人気作家の一人です。今回は富岡鉄斎の魅力に迫りたいと思います。…
2024.07.30
先日ふと自然に触れたいと思い立ち、栃木県の日光市へ向かいました。 その日は天候にも恵まれ、奥深い山にひそむ華厳滝の雄大さ、美しさを体感することができました。また世界遺産にも登録されている日光東照宮をはじめとした歴史的建造…
2024.07.23
皆さんは芸術家・アーティストと聞いて何を連想しますか? 主には画家、陶芸家、彫刻家、音楽家、建築家などジャンルで連想する方が多いと思います。 今回ご紹介する杉本博司は、写真家でありながら、彫刻、インスタレーション、演劇、…
2024.07.16
一楽、二萩、三唐津と呼ばれて茶の湯の茶碗として高く評価されている萩焼。江戸時代に毛利家の御用窯として発展した陶器で、その歴史は今から約400年以上前の文禄元年(1592)、豊臣秀吉の朝鮮出兵の頃までさかのぼります。現代で…
2024.07.09
私たちは日々の生活の中で衣食住を必要とします。 洋服を着て生活をし、空腹を満たす為に食事をし、生活のために住居が必要です。今回は食事に必要な器について少し考えてみました。 普段、何気なく使っている器は、それぞれの好みによ…
2024.07.02
みなさんは画家たちの共通点と言えば何を思いつきますか? 絵がうまいことはもちろんですが、自身の世界観がある、発想力が豊か…等様々な共通点があると思います。今回はちょっと視点を変えて、プレイボーイと揶揄され、女性を虜にした…
2024.06.25
最近、独特なタッチで描かれた とある POPなキャラクターがママや子ども達のハートを鷲掴みにしているのをご存知でしょうか? 今回は日本のアニメの世界とアーティスト“JUN OSON(ジュン・オソン)”をご紹介します。 ア…
2024.06.18
せわしない現代社会、癒しを求める方は多いのではないでしょうか?私もその一人です。 今回ご紹介する画家カーク・レイナートは1955年生まれのアメリカ出身で、ヒーリングアートの分野で高い評価を受けています。彼は特に「ベイビー…
2024.06.11
山種美術館所蔵の「鳴門」や「醍醐」で有名な文化勲章受章画家・奥村土牛(1889-1990)。長命だった土牛は最晩年がバブル期と重なり”101歳の富士“が注目を浴びて版画作品が多く作られ、目にしたことがある方もいらっしゃる…
2024.06.04
食事の際には欠かせない食器や花を生ける花瓶。 世の中にはそれぞれの国や風土にあわせて発展した陶器や磁器の製品が流通しています。国内をとっても全国には様々な窯元があり、一つ一つに特徴あります。磁器の代表的なものでは、有田焼…