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結城素明ユウキソメイの美術品買取情報

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結城素明

結城素明とは

結城素明とは、日本の明治から昭和にかけて活躍した日本画家で、日本画に西洋画の写実的な技法を取り入れた風景画や花鳥画等を描きました。

1875年、東京都生まれ。
10歳の頃、親類の結城彦太郎の養嗣子となりました。1891年7月、岡倉天心の紹介で、川端玉章の天真画塾に入門し、玉章に学びながら1892年に東京美術学校日本画科に入学しました。常に墨斗と手帖を携帯し、目にとまったものは何でも写生したといいます。在学中の1894年1月、素明は玉章の内弟子となった平福百穂と知り合い意気投合、両者に後年まで絵画技法上の共通性はありませんが、終生無二の親友として交友しました。1897年には同校を卒業し、同年同校西洋画科に再入学しましたが、1900年に中途退学しました。この年、福井江亭、平福百穂などと共に、院展派の理想主義に対して自然主義を標榜して、旡声会を創立し、3月に第1回展を開催しました。その後、はじめのうちは春秋2回開いたのですが、1904年頃からは断続的に開かれ、以降1913年まで続きました。第5回展の「散花」は、この時代の代表的な作品であり、1907年の東京勧業博覧会には「蝦蟇仙人」を出品して3等賞を受けています。官展には第1回文展から出品し、第5回文展の「囀」、第6回展の「甲ふたる馬」は共に褒状を受けました。さらに、1913年の第7回文展では「相思樹下把金糸図」が2等賞を受け、その後も受賞しました。1919年に帝展審査員となり、1925年には帝国美術院会員に推され、1937年には帝国芸術院会員となりました。帝展や日展にも、ほとんど毎回出品し、第1回帝展の「朝霽・薄暮」、第2回帝展の「薄光」、第10回帝展の「嶺頭白雲」、第13回帝展の「炭窯」などが主な出品作品として知られています。また、この間の1916年には鏑木清方、吉川霊華、松岡映丘などと金鈴社をおこして、翌年から1922年まで毎年展覧会を開き、1937年には川崎小虎、青木大乗と大日美術院を創立し、公募展を開きました。指導者としての姿も知られ、1902年に母校日本画科の授業を嘱託されると、1904年には助教授に就任、1913年には教授に進みました。その後、1944年に至るまで、長い間後進の指導にあたります。その功によって翌年東京美術学校名誉教授の名称を受けました。彼の指導を受けたものの中には、現画壇の第一線で活躍している人物も数多く存在します。作風の変遷としては、はじめ写生的な画風に西洋画をとり入れましたが、次いで装飾的な画風にうつり、さらに中期以降は、西洋画的な写実に濃彩を施した独特の作風を築きました。晩年は文筆にも長じ、その著者に「東京美術家墓所誌」「文芸家墓所誌」「伊豆の長八」「行誠上人遺墨集」「菊池容斎」「勤皇画家佐藤正持」などがあることでも知られています。

結城素明の主要作品

・花様集第1 岩田僊太郎 1917
・艸花習画帖巧芸社 1922
・新撰草花巧芸社 1923
・東京美術家墓所考巧芸社 1931
・東京美術家墓所誌私家版 1936
・伊豆長八芸艸堂 1938
・素明作品集芸艸堂 1939
・国史図と花卉画扇面屏風図録芸艸堂 1940
・素明作品集芸艸堂 1943
・勤皇画家佐藤正持弘文社 1944
・芸文家墓所誌東京美術家墓所誌続篇学風書院 1953
・美術辞典石井柏亭、黒田鵬心共編歴史図書社 1976

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絵画の場合

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骨董品の場合

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掛軸の場合

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