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吉井淳二 ヨシイ ジュンジの美術品買取情報

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吉井淳二

吉井淳二
作家名
吉井淳二
出身
鹿児島県曽於郡末吉町(現・曽於市)
ジャンル
絵画 洋画

吉井淳二とは

1904年、鹿児島県曽於郡生まれ。
1922年、中学の卒業式を待たず、同級生で生涯の友となった海老原喜之助と上京、共同生活をしながら川端画学校でデッサンを学ぶ。24年東京美術学校西洋画科に入学、和田英作教室に学んだ三年時には第3回白日会展で白日賞を受賞したほか、第13回二科展には「静物」「花と女」が初入選する。29年東京美術学校を卒業すると、内田巌、新海覚雄らと鉦人社を結成し第1回展を開いた。同年有島生馬を訪ね、以後指導を受ける。同11月フランスに渡り、海老原と再会する。パリを拠点にイギリス、オランダ、イタリアなどに旅をする。32年帰国し、第19回二科展に滞欧作を特別出品する。初入選以降、二科会には、滞欧中の第17、18回展をのぞいて2004年まで連続して出品した。同会では35年会友、40年会員になる。45年10月の二科会再興の呼びかけに応え再建に参加、翌年9月の31回展に「菅笠の娘」「菜園にて」を出品。61年二科会に理事制が設けられ、理事のひとりとなる。65年、前年の二科展出品作「水汲」などに対して日本芸術院賞を、二科展では68年東郷青児賞、69年内閣総理大臣賞を受ける。78年4月の二科会会長・東郷青児の死去後、翌79年同会を社団法人化した後に北川民次を継いで理事長に就任、98年まで努めた。二科会のほかには、33年に鉦人社を前身とする新美術家協会の5回展にも出品。40年の紀元二千六百年奉祝美術展に「人物」を出品。また、百貨店や画廊で個展を開催したほか、太陽展、日動展などにも出品。90年には鹿児島市立美術館でも展覧会を開催した。一方、46年には海老原とともに南日本新聞社主催で南日本美術展を興し、審査員となり後進の育成にも努めている。

吉井淳二の作風と評価ポイント

戦前の作品は戦火により焼失。1975年の日伯美術展を機にブラジルを訪れ、以後たびたび南米に足を運ぶようになる。
頭巾をかぶり頭上に荷をのせた労働する女性をよく題材にし、その取材対象は内外の市場から水汲みの光景まで多岐にわたった。それらを、写実を基にしつつも簡略化した線と明るい色彩で描いた。

吉井淳二の主要作品

「踏切風景」(1927年)
「帽子を被る女」(1936年)
「屋久の娘」(1948年)
「浜の女たち」(1963年)
「水汲」(1964年)
「市場にて」(1977年)
「前田久吉像」(1979年)
「フェイラ」(1983年)
「村の休憩所」(1985年)

吉井淳二の買取実績価格

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