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橋本雅邦 ハシモト ガホウの美術品買取情報

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橋本雅邦

橋本雅邦
作家名
橋本雅邦
出身
東京都
ジャンル
絵画 日本画

橋本雅邦とは

橋本雅邦とは幕末から明治時代に活躍した狩野派の絵師であり日本画家です。

1835年、江戸木挽町(現・東京都中央区銀座)生まれ。父の橋本養邦(はしもとおさくに)は武蔵国(埼玉県)川越藩の御用絵師であり、木挽町狩野家当主晴川院養信(せいせんいん おさのぶ)の高弟として同家の邸内に一家を構えていましたため、この木挽町狩野家の邸内に生まれています。 慣習に従い5歳の頃から実父より狩野派のてほどきを受け、12歳の時正式に父と同じく養信に入門しますが、養信はこの一月後に没したため、実際にはその後継者である勝川院雅信(しょうせんいん ただのぶ)を師としたといいます。この時同日に狩野芳崖も入門しており、7歳年上で穏和な人柄の雅邦と激情家の芳崖と性格は正反対でしたが、共に現状の狩野派への不満と独創的表現への意欲を共有し、生涯の親友となりました。両者は早くに頭角をあらわし、「勝川院の二神足」と称されたほどだといいます。 1860年には妻とめ子と結婚し、雅邦の号をもらって絵師として独立します。しかし当時既に絵画の需要は少なく、また明治維新の動乱に際しては一時藩主のいる川越に避難することになりました。更に1870年に木挽町狩野家は火災で焼失、雅邦も財産のほとんどを焼失してしまいます。翌年には出仕していた川越藩も廃止され、兵部省の海軍兵学校において図係学係として製図を行うようになり、この後狩野派の絵師としての活動はほとんど出来なくなり、一時は油絵を描くことさえ余儀なくされました。 転機となったのはフェノロサによる伝統絵画の復興運動でした。フェノロサの庇護を受けていた芳崖と共に新しい表現技法を模索するようになり、1882年の第一回内国絵画共進会では、《琴棋書画図》が銀印主席を取り、同じく出品した《竹に鳩》が宮内省の御用となっています。1884年にフェノロサが鑑画会を発足すると早い時期から参加し、盛んに制作を行うようになりました。 1886年には海軍兵学校を辞し、文部省の絵画取調所に出仕しはじめます。こうしてフェノロサ・岡倉天心の指揮下で芳崖と共に東京美術学校の発足に向けて準備を進めますが、開校を目前にした1889年に芳崖は死去、その絶筆である《悲母観音》の仕上げを任されることとなりました。1890年の東京美術学校開校に際しては、芳崖の代わりに絵画科の主任となり、さらに同年に帝室技芸員制度が発足すると第一次のメンバーに選ばれ、これにより名実ともに当時の絵画界の最高位に登り詰めます。 東京美術学校では、下村観山や横山大観、菱田春草、川合玉堂、寺崎広業らを指導しており、その指導は近代美術に多大な影響を及ぼしました。しかし明治31年(1898年)には岡倉が罷免され(美術学校騒動)、雅邦も職を辞し日本美術院の創立に参加します。以後は在野でありながらも画壇の重鎮として重んじられ、1908年に死去するまでの間、美術院の活動の傍ら後続の指導などにも尽力しました。

橋本雅邦の作風と評価ポイント

伝統的な狩野派の特徴である精緻な筆致や構図の厳密さを画風の基礎としながらも、新しい時代の要請に応える作品を描いた画家です。伝統と近代化の狭間で日本画の発展を模索し、多くの重要な作品を残しました。特に、山水画や人物画で高い評価を受けています。

橋本雅邦の主要作品

【重要文化財】
・白雲紅樹(1890年)東京藝術大学大学美術館
・龍虎図屏風(1895年)静嘉堂文庫

橋本雅邦の買取実績価格

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